新エネルギー計画 核融合発電について
新エネルギーのひとつである核融合発電について紹介したいと思います。
核融合とは、2つの原子核を勢いをつけてぶつけることにより、原子核が融合します。この核融合が使われていて実用化されているのは水素爆弾です。
原子力は主に「核分裂」と「核融合」があります。原子力発電や、長崎・広島に落とされた原爆は「核分裂」で、高レベルの放射性物質が発生します。
「核融合」では低レベルの放射性物質しか発生しません。
また、原子力発電では事故が起きるとメルトダウンを起こしますが、核融合発電では暴走や爆発が起きない仕組みとなっています。発電施設自体が吹っ飛ぶことはありますが、メルトダウンとなることはありません。
核融合発電は重水素などでプラズマを起こし、お湯を沸かし、その蒸気で発電します。しかし、核融合反応を起こせたとしてもその反応を維持することが技術としてむずかしいのです。
核分裂発電では核燃料を一点に集めると自動的に反応しますが、核融合発電では高温で高圧の状態を保っていないと反応がなくなってしまいます。逆に言うと安全ではあります。
他の再生可能エネルギーと同じく、普遍的に存在する資源が利用できます。また、原子力発電のように二酸化炭素の放出も少ないです。
現在はドイツのマックス・プランク研究所が保有する世界最大のステラレータ(ヘリカル)型核融合炉「ウェンデルシュタイン7-X (W7-X)」等で研究されています。名称も未来らしくて、これから新エネルギーとして利用されることにふさわしいですね!