新エネルギーの課題 太陽光発電
新エネルギー（再生可能エネルギー）は、これまで日本で使われてきた枯渇性エネルギー（資源が石油や石炭のものなど）と比べて減ることのない資源で無制限に使うことができるエネルギーです。いくら使ってもなくならない、夢のようなエネルギーです。
新エネルギーには太陽光発電をはじめ、風力発電、火力発電や地熱発電、バイオマス発電など様々な種類があります。
これらは無制限に使える素晴らしいエネルギーなので普及していると思いきや、2012年度の時点で日本の再生可能エネルギー（太陽光発電+風力発電+地熱発電）の発電量は、総発電電力量のおよそ1.6％しか占めていません。
この数字は世界的に見ても低い数値です。ドイツは新エネルギーの先進国ですが、10％を超えています。日本はなぜこんなに遅れているのでしょうか。
太陽光発電、風力発電、地熱発電とそれぞれの再生可能エネルギーの普及に問題点がありますが、今回は太陽光発電の問題点からご紹介します。
太陽はただで晴れていると無限に降り注ぎます。有効活用したい再生可能エネルギーのひとつですが、次のような問題点があります。
・電気を作ったとしても送れない
太陽光から電気を作ったら電力会社の送電ネットワークに接続して電気を送ります。少し前まで電力会社から多額の費用を要求されたり、接続を拒否されたりと送電できない事情がありましたが、最近は規制が緩和されて前進しました。しかし、いまだ接続時に不明な点も多く、工事の費用の相場がわからなかったりと積極的になれないことがあります。
・自然環境に左右される
太陽光発電のため、太陽が出ていないと電気が作られないので、発電量に大きな差が出てしまいます。電力の安定供給がむずかしいです。蓄電池などを利用して電力の安定化が求められています。
この他にもまだ問題点があります。次回、引き続き太陽光発電システム導入についての問題点をご説明します。
