新エネルギー計画 廃棄物発電について
新エネルギーのひとつである廃棄物発電について紹介したいと思います。
一般的には家庭などから廃棄されたゴミは衛生的にも安全面からも焼却されます。その時に火力が得られますが、この火力について今までは有効的に利用されてきませんでした。廃棄物発電は、この火力を発電に利用するために考えられました。
一般的には可燃ごみを焼却し、その熱を回収してお湯を沸かし、蒸気タービンを回すことによって発電します。火力発電の一種です。
中でも廃棄物を熱分解して得た可燃性ガスで発電する乾溜ガス化発電が注目されています。
廃棄物発電は、焼却されたごみなのでこれ以上CO2を排出することはありません。また、燃料が廃棄物なので新しく石油・石炭を消費することもないので、新エネルギーとして定義されています。
新エネルギーにはたくさんの種類・特徴がありますが、廃棄物発電には電力の安定供給に大きな強みがあります。他の新エネルギー、例えば太陽光発電や風力発電などは天候の影響を受けやすく、そのエネルギーだけで利用するには電力を安定して供給することには問題があります。しかし、廃棄物発電の場合は燃料の供給という観点において天候の影響は受けません。
発電時に放出された廃熱を利用するので、電気の他にも温水や蒸気も供給できるコージェネレーションシステムを構築してさらに利用効率を上げることも可能なのです。
ごみ焼却施設に熱回収施設を追加した併設型の施設や廃棄物固形燃料(RDF)を利用する単体の廃棄物発電施設があります。
廃棄物発電にますます注目したいですね!