新エネルギー計画 波力発電について2
波力発電の仕組みで、振動水柱型と可動物体型について記載しました。
他にも波力発電には以下の種類があります。
・越波型
越波型の波力発電では、貯留池の水面と海面の高さを使ってタービンを回転させます。
①貯留池を作って防波堤で海と貯留池を分ける
②防波堤を越えてきた波が貯留池に溜まって、海水面と貯留池の水面に差ができる
③高低差をなくそうと海水が移動することでタービンが回り発電する
という仕組みです。しかしながら、設備が大きく、波が防波堤を越えないと発電できないところがデメリットです。
・ジャイロ式
まずジャイロとは回転する物体が回転軸を一定に保とうとする性質のことです。わかりやすい例でいうと、回したコマを触ると一瞬コマが傾きますが、回っている状態に戻ろうとすることをいいます。
このエネルギーを利用した発電がジャイロ式波力発電と呼ばれています。
ジャイロ式は効率の高さから注目されている発電方法です。他の発電方法では複雑な気候を使って波力の力を利用していたため、設備自体が大きくなったりとムダが多かったりしていました。
①ジャイロ式では高速で回転させた円盤を大きな浮きの上に置く
②波に揺られて傾くと同時にジャイロ効果で円盤をまっすぐに保とうとする
これだけのシンプルな仕組みで発電機が回るので高い効率が期待されています。
以上、波力発電の4つの仕組みについてご説明しました。次回は波力発電のメリット・デメリットについて記載します。